未来少女は過去を知る

りむど

第1話劣等生は過去に遡る

「どうしてこんなこともできないのよ!」

「そんなんでリベリオン家の令嬢が務まると思っているのか!?」

まただ。耳鳴りがする。

「だめだよwおねぇちゃんなんかに務まるわけないじゃんw」

なんでそんなこと言うんだ。


「もういい次はないからな」

私は奴らの後に部屋から出た。

奴らは元家族

いや戸籍上は家族なんだけど私が認めてないだけ。そんなこと言えばまた怒られるんだろうけど。

私は大貴族リベリオン家の長女

アルシェルト・リベリオン

貴族は優秀な子を欲しがるうちには長男がいるから継ぐ必要はないんだが長女であり令嬢という立場上劣等生ではいられないのだ。

「大丈夫?アルシェルト」

この人は私の兄アルト・リベリオンだ。

「うん、大丈夫だよ」

アルにぃは私の数少ない理解者だ。いや数少ないではなく唯一なんだけど。

「何かあったら相談してね、心配なんだよそれと…例の件は…やっぱり行っちゃうんだよね」

「うん、行くよ」

例の件とは過去転移魔法。

アルにぃと共同で作った魔法だ。

私は過去へ行く。過去を変えるためでも、 なくただ、生まれ変わるため。

ただ、それだけだ。

「じゃあはい、魔法陣」

アルにぃから魔法陣を受け取る。

この魔法陣に魔力を込めると過去に転移できるのだ。

私の部屋に戻り魔法陣とまとめた荷物を持って魔法陣に魔力を込める。


「じゃあね、アルにぃ」

「うん、またねアルシェルト」


目の前が真っ白になった。

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2024年10月11日 16:00

未来少女は過去を知る りむど @masineiri

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