もうみんな忘れちゃった人
ぴのこ
おさるさま
とある罪人の懺悔
神は罪びとの死を望まず、むしろ回心して生きることを喜ばれます。信頼をもって神の招きにこたえましょう。
もし人の過ちを赦すなら、あなたがたの天の父もあなたがたの罪をお赦しになる。しかし、もし人を赦さないなら、あなたがたの父もあなたの過ちをお赦しにならない。
神のいつくしみを信頼して、あなたの罪を告白してください。
「私、姉を殺しました」
…はい?
「いえ、殺したのではなく消したと言うべきかもしれません。厳密には、私が殺したのではないのかもしれません。それでも」
「おさるさまに願って、
申し訳ありませんが…仰る意味が…
「神父さま。あなたは霧華お姉ちゃんのことを二度と思い出せません。私がここを出れば、この話も覚えてはいられません。ですからこれは、神に向けた、私のための懺悔なのです」
「父よ、私はあなたに対して罪を犯しました。もう、あなたの子と呼ばれる資格はありません」
「罪びとの私を、あわれんでください」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます