2024.11.29 「スペース・カウボーイ」('00)
見たことある。良作。これ、'00年制作だったんですね……え、もうすぐ25年前の作品になるの?
というわけで、午後のロードショー公式X(Twitter)のあらすじ紹介からいきましょう。
「かつて宇宙へ行く夢を絶たれた優秀なパイロットたち。
老いた4人の男たちが、40年越しの夢に挑む!」
内容薄いよ!!! もうちょっと書けることあるでしょうが!!!
というわけで、補足します。
かつて、アメリカ空軍で宇宙飛行士として訓練を積んできた「チーム・ダイダロス」のメンバー。
しかし、「チーム・ダイダロス」の宇宙飛行計画が実現する直前、アメリカ政府は方針を転換。宇宙開発は新設された機関・NASAが行うことに。
夢破れた「チーム・ダイダロス」のメンバーは、おのおのの進路へ。
それから約40年後。
NASAはある問題に直面していた。
ソビエト時代のロシアが打ち上げ、いまだ運用している通信衛星が故障し、落下の危険性があったのだ。
その衛星が使っているのは、かつて「チーム・ダイダロス」のエンジニアだった男が作ったシステムだった。プログラム言語が現在主流のものではなく、修理には当時の技術者が必要となっていた。
当時の関係者が鬼籍に入っている中、今も存命中の「チーム・ダイダロス」が、そのためにNASAに呼び戻されるのだった。
この「チーム・ダイダロス」、メンバーがとにかく豪華。
エンジニアのフランク(クリント・イーストウッド)。
凄腕操縦士のホーク(トミー・リー・ジョーンズ)。
なぜか今は牧師のタンク(ジェームズ・ガーナー)。
ジェットコースターの技術者のジェリー(ドナルド・サザーランド)。
吹き替えも野沢那智さん、菅生孝之さんと、豪華メンバー。
流れとして、フランクは衛星に搭載されたシステムが、自分の開発したものだと知って、「チーム・ダイダロス」が宇宙に行って故障を直すと宣言。
NASAとしては、こんなおじいちゃんたちをシャトルに乗せられるわけがない。
若手と一緒に体力検査させて、振り落とそうとしたものの、「チーム・ダイダロス」は試験をパス。(疑惑の判定すぎるけどね、試験は通ったんだよ。)
そんな中、身体検査の結果、ホークに末期の膵臓がんが見つかる。ホークは宇宙に行くのを諦めると言うが、フランクは「チーム・ダイダロス」で宇宙へ行くことを主張。
いろいろありつつも、「チーム・ダイダロス」と補佐役の若手宇宙飛行士二人は宇宙へ行く。
そして、故障した衛星の修理作業に取り掛かったフランクだが、そこで見たものは予想もしないものだった。(以降はネタバレになるので、見たくない人はここで戻ってくださいね。)
そもそも、なぜソビエト時代に打ち上げた衛星に、アメリカ空軍所属のフランクが作ったシステムが搭載されていたのか。
それは、フランクのシステムがアメリカ軍からKGBに盗まれて流用されていたからだった。(そしてそれをアメリカ軍も把握していた。)
フランクたちが「通信衛星」と説明されていたものは、実は核ミサイルを六発積んだミサイル衛星だった。
アメリカ側が、この衛星の故障をどうしても直したかったのは、核ミサイルの発射および落下を防ぐためだった。
フランクは、この核ミサイル六発を宇宙空間に投棄しようとするんだけど、若手宇宙飛行士の一人がやらかしちゃって、ミサイル衛星が起動状態になる。
そのゴタゴタで、シャトル本体にかなりの破損と燃料漏れが発生。
しかも、ミサイル衛星は動力を失い、地球からの制御がきかない状態に。
そこで、ホークはある方法を提案する。
ミサイルを手動点火させ、その推力を使って地球から引き離す方法。
手動点火はホーク自身がやる、と。
そしてホークは、夢だった月に向かって、ミサイルを手動点火させる。
失意の中、シャトルに残った三名の「チーム・ダイダロス」メンバーと若手宇宙飛行士二人は、大破しかかっているシャトルで、地上への帰還を試みる。
もうね、このあたりは涙目で見る感じ。
一回見てるから、確かこんな話だったなーって思い出しながら、泣きそうになってた。
宇宙空間での作業中に笑ったホークに、笑うと酸素減るだろが! ってツッコむフランクとか、「チーム・ダイダロス」の仲の良さがこれでもか、と挟まれるんですよね。
余計に悲しい。ホークがやってる作業、手動点火のための作業なんだもん……。
地上に戻る「チーム・ダイダロス」の、シリアスな状況でも軽口で流すところとか、カッコいいのなんの。
そして何より、あのラストシーンが最強。
「Fly Me To The Moon」をBGMに、月面にいるのは…………。
このラストシーン、最初に見た時は泣いちゃったのを覚えてる。
すごく印象的な終わり方ですよね。余韻が堪らない。
いい映画でした! 今日観られて良かった!
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