五泊目♪ 魔法少女♪
「そんなわけで、アルバイト募集のチラシを掲示板に貼っておくね!
正社員もオッケーだから!
和食のフルコースや割烹料理ができる人は大歓迎!」
「女子高生でそんな料理できる子はいないと思うけど!?
料理学校ならともかく、ここお嬢様女子高よね!?」
「それじゃあ、バイバ〜イ!
連絡待ってま〜す!」
「帰るんかい!」
「あ、先生は連絡します〜」
「先生、副業していいの!?」
「私立だから大丈夫〜?
お給料もっとほしいから〜。
推し活もっとしたいの〜。てへ〜」
「ふわっとあふやふやだけど、そこはわかる!
がんばれ先生!」
ホームルーム終了後!
部活やサークル♪
久遠ちゃんは帰宅♪
「バイトしませんか〜!
旅館、
「ぶふっ!?
帰ってなかった!
正門でチラシ配ってる!」
「あ! チラシを手に取ってくれてありがとう!
できるあなたはいまから正社員!」
「いまからじゃないわ!
すっごい戸惑ってるから握った手をブンブンしないであげて!」
「あ〜!
久遠ちゃんにもあげるね!」
「別に働かないからいらないけど!?
……手書き! 連絡先載ってないし!
募集の意味!
え? こっちは内容が違う!
ちょっと貸しなさいよ!
全部手書き!
しかもチラシの裏!」
「素敵なデザインでしょ〜!」
「どこが!? なんで魔法少女の絵が描いてあるの!?」
「それ動画見ながら描いたんだ!
上手でしょ!」
「画伯!? 旅館で着ぐるみショーでもする気!?
こっちは欲しいものリストになってる!?」
「うん! いま一番欲しいのは最新型の愛フォン!
あとね。ボロボロのほうきを使ってる玄さんのために150インチのテレビが欲しいかな!」
「それ絶対、自分のためよね!?」
「二人で魔法少女キラキュア見るんだ!」
「玄さんキラキュア見るの!?
たぶん苦行にしかならないから見せないであげて!?
……温泉旅館かあ。
ジャパ〜ンの文化に触れるのも楽しそう?」
「ほほう」
キュピ〜ン!
「は!?
その目はなに!?」
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