四泊目♪ プリンセス♪
キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン♪
「今日のホームルームは終わりです〜。
でも、まだ帰らないでくださいね〜。
注目して〜。
転校生をご紹介しまぁ〜す。
どうぞ〜」
ガラッと開けてご挨拶♪
「はじめまして。
明日から皆さんとご一緒させていただきます。
ヴォルフ
日本のことはわからないことだらけですが、ジャパニーズ文化には興味があります。
いろいろ教えてください。
よろしくお願いいたします」
「ヴォルフさんはおうちの事情でヨーロッパやロシア、中東、アメリカを転々として、日本に帰ってきたばかりの美人さんで〜す。
お母様は貴族のご出身、みなさん憧れのセレブ生活です〜。
皆さん、仲良くしてくださいねぇ〜。
はい、拍手をどうぞ〜」
クラスの女子「すっごい美人!」
「ミックスだよね?」
「シルバーブロンドすご!」
「天然かな!?」
クラスの女子全員ざわざわ!
パチパチっと拍手!
「それともうひとり〜。
入学式以来、初登校のクラスメイトの〜。
今日から皆さん温かい目で迎えてあげてくださ〜い」
「入学式以来からひきこもってました〜!
生温かい目でぬくぬく甘やかしてください!」
「自分でひきこもりって言っていいの!?」
「ほんとのことだし、別にいいけど?
ご紹介にあずかりました!
陽和って呼んでください!
皆さんのこと、一人も知りませんけど仲良くしていたことにしてください!
なんなら学園のプリンセスでもいいです!」
「なんで!? のっけから要求が激しい!
頭の弱いプリンセスだからしょうがないわね?」
「早速ですが、仲良しクラスメイトの一員としてお願いがあります!」
「仲良しってまだ一分しかたってないわよね?」
「わたしの旅館で働け!」
「いきなり命令口調!?」
「はいは〜い。
先生、働きたいです〜」
「はい! 採用します!」
「せめて労働内容の確認しましょうよ!?」
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