三泊目♪ おしり♪
「見ちゃダメ!」
くるんと短いスカートの中に隠すけどもう遅くない?
「なにそれ?
しっぽのアクセサリーをおしりにつけるなんて子どもじゃないんだから。
同じ制服、同じ学校よね?
そんなの外しなさいよ」
「痛っ!」
「取れない? えい!」
「痛った〜い!」
「痛いって、もしかして接着剤でつけてるの!?
って、こんなことしてる場合じゃないし!
約束の時間に遅れちゃう!
あなたも転校生?
だったら一緒に行くわよ!」
「うん!
なんとかバレなかったみたい!
ラッキー!」
「なんのこと?
そっちじゃない!
なんで来た道を戻るの!?」
「えへへ〜。
間違えちゃった!
実は迷子になっちゃったんだよね」
「そうなの?
じゃあついてきて?」
次の曲がり角♪
「ついてきてって言ったのに、なぜ右に!?
まっすぐだから! 左に行くな!
もう! 手を繋いで!」
「ありがとう!
手を繋ぐなんてママ以来……なんだか恥ずかしくなっちゃうなあ。
へへ。
とっても優しいね」
「な、なんでもじもじ赤くなってるのよ!
ほら! 時間がないから行くわよ!」
「そっか! じゃあ急がないとだね!
むふ〜!
わたし、こう見えて足が速いんだよ!
引っ張ってあげるから!」
「あ! こら! 抜かすな!
そんなに速くないし、そっちじゃないし!
あっち!
迷子が道案内しようとしないで!?」
「ごめんね〜!
わたし陽和!
よろしくね!」
「自己紹介まだだったわね。
ところで、あなたのその茶髪ってくせっ毛?
両側の髪の毛が丸く盛り上がって、何かの動物の耳みたい」
「あ、これ〜?
髪の毛じゃなくて耳だよ?」
「耳? もしかしてかわいそうな子?
面倒だけど……しょうがないわね。
こっちだから、いらっしゃい!」
「わ〜い♪
友だちできた〜♪」
「友だち認定、さすがに早くない!?
でも初めての友だち。
ドキドキしちゃうかも!?」
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