第10話 偵察だけだと思いました。

暗い森―

いたるところにある腐った木と動物の死体―

かつて人がいたであろうオンボロ小屋―


つまり、


「こわい」

、、、沈黙かいっ

「え?」

こっちが不思議だよ??自覚しようかー??

「怖いものは怖い!それが人としての感性だろう?!」

、、、また沈黙、、、


「フェル様、今私が言いたいことは3つあります。

1つ目はかっこよかったイメージがドサドサっと崩れました。

『こわい』だなんて最早かわいいですよ。か・わ・い・い

では2つ目そもそもフェル様って人なんですか?堕天使族じゃないんですか?

3つ目はそろそろ抱きつくのやめて下さい。暑いし、あるきにくいです。

((まぁ、可愛いですが。小声))」

こわいもん!!

「こわいのは仕方なかろう!人じゃないけど、、、!あ、あと可愛くないもん!!」


温かい目で見られている。さっきまでの雰囲気が、、

緊張やら何やらは解かれた。にしてもなぁ、、


「ほんとにオーガがいないなぁ」


日もくれ始めている。

「これ以上進むのは危険かもしれませんね。」

けれど、結構進んでしまっている。

「野営はいやだよ?」


わがままですね、、


「どうせオーガなんていませんし、あそこの小屋で泊まらせてもらいましょうか。」


真面目ロップがこんな事を言うなんてな、、


「そっちも嫌だが、我慢するしかないか。」

コンコンコンッ

「お邪魔します。」


そこは礼儀正しいな――


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る