61話

第61話

「私、分かったの」


「何が?」


「私、私ね、宏雪が『好き』なんだ」


「えっ、なんて、もう一回、言ってくれるかな?」


 宏雪は、もう一度、驚いて聞く。


 楓は、宏雪の首にしがみついた。


「あのね、私は! 貴方の事が好き! だから、付き

 合って下さい」


「本当に良いのか? 楓、僕と付き合ってくれるのか」


「うん、宏雪」


 楓は微笑んだ。そして、二人は、抱き合った。

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