51話

第51話

楓は、宏雪を見送った後、玲子がいる所に戻って行った。


 楓は、玲子のお母さんに挨拶をした。


 それから、玲子と色んな事を話して、時間が過ぎて夕方に

 なっていた。夕食を食べ、お風呂を入り、玲子の部屋に行った。


「玲子先輩、お風呂、気持ち良かったです。今日は、ありがとう

 ございます」


「良いのよ。楓ちゃん、布団を敷いているから」


 ベッドの上で座り、笑っている玲子。


 楓も、布団の上に座った。


 玲子が、急に、宏雪の事を言い出した。


「ねぇ、楓ちゃん。宏雪の事をどう思っているの?」


「どう思っているって、聞かれても……。良い人ですよ。

 それに、頼りがいがあるし、私の為に、学校で一緒に泊まって、

 先生に怒られて、私と噂になっても、何も言わないし。迷惑かけてばかり。

 私も聞いてもいいですか?」


 楓も玲子に問い返す。


 玲子は、手を組んで。


「良いわ。何かしら? 楓ちゃん」


「何で、私を泊めたんですか? 宏雪、私に告白した事を聞いたんですか?」


 楓は正座をした。

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