45話

第45話

その放課後、駿は体育館の裏で、宏雪を待っていた。


 しばらくして、宏雪が体育館の裏に、やって来た。


「駿君、何の話かな?」


「宏雪先輩、楓の事を思っているんですか? 

 一晩、一緒にいたりして」


 駿は問いかけた。宏雪は手を組んだ。


「駿君にはもう、関係ないと思う。駿君が悪いんだぞ。

 愛美ちゃんに、変えたんだから。僕は、楓を傷つけたりしない。

 楓は相当、苦しんでいるよ。駿君に言われたくないね」


「楓は、貴方の事を何も知らないからだ」


 駿は宏雪をぶん殴った。たまらなくなって宏雪も怒った。


「君に言われたくない」


 駿はもう一度、ぶん殴った。二人は喧嘩をしはじめた。


 そこに、駿のクラスの女の子が通りかかった


「やめて! 喧嘩はやめて」


「うるさい!」


 駿はクラスの女の子を突き飛ばした。


「痛い、楓を呼んでこよう」


 クラスの女の子は急いで、教室に走って戻った。

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