33話

第33話

「私、楓の家の住所を知っているわ。ちょっと

 待て下さい。柊先輩」


 同じクラスの女の子がメモを書いた。宏雪に、

 メモとノートを手渡す。


「ここです。それと午後の授業のノートですから。

 楓ちゃんに渡してくれますか」


「うん、分かった。ありがとう」


 宏雪は、楓の教室から出た。宏雪は楓の家へと急いだ。


 桜道を通ってしばらくして、楓の家に着いた。


 玄関のチャイムを鳴らす宏雪。


 楓のお母さんが家の中からドアを開けて、出て来た。


「は~い。どなたですか? 楓の友達ですか?

 今すぐ、呼んで来ます」


「僕は、柊宏雪という者です。楓さんの学年が

 一つ上の友達です」


 宏雪は挨拶をして、会釈をする。


「ちょっと、待っていて下さいね」


 楓のお母さんは楓の部屋へと行った。


 しばらくして、楓のお母さんが戻って来た


「ごめんなさいね。楓が部屋に来てって、言っている

 から。案内するから。さぁ、上がって」


 楓のお母さんはスリッパを出す。宏雪は、靴を脱いで、

 スリッパを履いた。


「はい、お願いします」


 二人は、楓の部屋に歩いて行った。


 歩いて行く楓の部屋に着いた。


 楓のお母さんが、ノックして。


「楓、連れて来たわよ」


「お母さん、うん、入ってもらって」


 楓は部屋の中から、返事した。


「さぁ、どうぞ」


 楓のお母さんは、楓の部屋のドアを、開けた。


「ありがとうございます」


 宏雪は会釈をした、楓のお母さんは、笑って

 会釈をし、黙ったまま、行ってしまった。

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