27話

第27話

「さぁ、行こうか。二人供」


「行きましょうか。楓ちゃん」


 玲子は楓の背中を押した。


「はい。宏雪さん、玲子先輩」


 楓は、歩き出す。三人は、教室から歩き出した。

 そして、学校を出た。しばらく、町中を歩いた。


 玲子の家の喫茶店に着いた。玲子は、ドアを開けた。

 その瞬間、チャリンと鈴が鳴った。喫茶店の奥に、

 玲子は、入っていく。


「ここよ。お母さん、ただいま。さぁ、楓ちゃん、

 入って。荷物を置いてくるから」


「おばさん、こんにちは」


 宏雪は玲子のお母さんに挨拶をした。


「いつものコーヒーでしょ。宏雪君。そちらの

 お嬢さんは、何飲む?」


 美人で聡明な玲子のお母さんが、カウンターの

 向こうのキッチンで言った。


「彼女は、僕の友達で塚野楓さんです」


 宏雪は楓を、玲子のお母さんに紹介した。

 そして、楓に飲み物を聞く。


「何を飲む?」


「オレンジジュースでいいです。あっ、始めまして、

 塚野 楓です」


 楓は玲子のお母さんに挨拶をした。玲子のお母さんは、

 コーヒーとオレンジジュースを持って来て。


「玲子の母です。玲子と仲良くね」


「玲子先輩、宏雪さんには、よくしてもらっています。

 ここって、良い店ですね」


 椅子に座って笑う楓。


「ありがとう。ゆっくりしていってね」


 玲子のお母さんは笑って、カウンターのキッチンに戻った。


 玲子が自分のコーヒーを入れ、宏雪達のテーブルに来た。

 コーヒーを飲む玲子。

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