4話

第4話

楓は、ふっと不安を感じた。


(ん、この嫌な予感がする。何? 嵐のようなこの胸騒ぎは……。まぁ、いい

 か)


「何をしているんだ。置いて行くぞ。楓」


「ううん、なんでもないよ。今、行く」


 何もなかったように、走って行く楓。駿と楓は、仲良く手をつないで公園に歩

 いて行く。


 粉雪のように舞い落ちる桜の中で、四人は出会った。

 そして、もう少し、後にもう一人とひょんな事から出会う事になる。これからの

 五人の運命を狂わすようだった。楓は、今が永遠に続くと思っていた。

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