6.濃魔の森と初討伐
ギルドによった後、俺と父さんは濃魔の森へと向かっていた。
「
「はい」
「まず、濃魔の森の中と外では魔素濃度が全然違う、濃魔の森の中はだいたい外の倍の魔素濃度だと言われている。そして、魔素濃度が高い場所では強い魔物が発生しやすい、今回はその魔物を討伐するのが目的だ。
ギルドで、ゴブリンの討伐依頼を受注したから、最低でも5体できれば10体くらいは討伐したいと考えてる。」
「分かりました。はじめてなので緊張しますが、ワクワクもしますね」
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森の入り口に近づいていき、だんだんと魔素濃度が高くなってきている。
「ここからはいつ魔物が襲ってきてもおかしくない、しっかりと周りを見て安全か確認しながら行動するように。」
森に入って5分くらい進むと、父さんが立ち止まって「50メートル先にゴブリンが3体いるのがわかるか?」と聞いててきた。
言われてみると確かに俺と同じくらいの背丈の何かがいるのが確認できた。
「はい、何かいるのは確認できました。」
「よし、あれがゴブリンだ。まずは一体俺がお手本で倒すから、その後一体1人で倒してみなさい。」
「分かりました。」
「行くぞ、アイシクルショット」
父さんの放った魔法が一体のゴブリンに命中する。
攻撃を受けたゴブリンは頭に穴が空いてもう、動く気配は無い。
よし、俺もやってやるぞ。
「ウィンドカッター」
ウィンドカッターは、風の初級魔法だ威力はそこまで高くは無いが、攻撃の進むスピードが早いのが特徴の魔法だ。
魔法は見事ゴブリンの首に命中し、ゴブリンを頭と身体に真っ二つにしてしまった。
~~知神~~
レベルアップを確認しました。
Lv1→Lv2
~~~~~~
想定していたよりも、威力が高かったかもしれない。
もう一体いたゴブリンは父さんが既に倒してしまっていた。
「カナタ、よくやった。普通は5歳に1人でゴブリンなんて倒せるはずないんだが、お前ならできると思ってやらせてみたら、本当にできちまったよ。いや〜、うちの子は天才だ、俺は嬉しいぞ。」
「は、はい」
どうやら、うちの親は結構異常らしい。
「魔物の体内には魔石という魔力の塊のようなものがある。この魔石が魔物の討伐証明になるから、必ずとるようにしてくれ。」
「わかりました。やってみてもいいですか」
「もちろんいいぞ。」
この時の俺は知らない話だが、父さんは家に帰って、母さんにこの話を自慢したらしく、めちゃくちゃ怒られていた。あんなに怒っている母さんは初めて見たが、めちゃくちゃ怖かった。父さんには遠目からドンマイを贈っておいた。
何はともあれレベルアップできた。これでできることがさらに増えたと考えていいだろう。神様から貰ったギフトや、ユニークスキルも本格的に使って行って最強を目指していくぜ。
この後も、2人でゴブリンを狩っていって今は目の前に5体ほどゴブリンがいる。
「次は、魔法ではなく剣で倒して見なさい」
「分かりました。」
「自身の魔力が尽きても戦闘はつづけなければ行けない時がある。その時のためにも今のうちからできることをちゃんとするんだぞ。」
結局、この日は2人で合計21体のゴブリンを倒した。
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