第2話 源五郎丸博士と助手天童

 

 真っ赤な夕暮れは湖面をオレンジに染めて息をのむほどの絶景に……

 やがて…鮮やかな色彩を見せながら群がるピンクのフラミンゴの大群は一層の幻想世界に誘う。


 ケニア動物保護区の野生動物保護官が源五郎丸博士に訴えている。


 一体何があったというのか?


 それではその前に、源五郎丸博士とはどのような人物なのか?

 源五郎丸博士は日本のロボットクリエーター、工学博士。国家未来ロボット技術研究センター所長。そして…源五郎丸博士は発明の天才で、特にロボットを作らせたら右に出る者がいないロボット博士55歳。白衣を着ていて、まん丸眼鏡にまん丸顔、恒例のツルッツル頭に両方に申し訳程度のまん丸の白髪が生えている、漫画に出てくる至って当たり前の特徴のぷっくり太った博士である。


「最近「ケニア動物保護区」の動物たちを狙った密猟が相次いで起こっていて動物の生態系が壊れかけて来ています。博士何とかしてください」


「それはけしからん!何とかしないと………」


「何か……良い手立てはありませんか?」


「嗚呼……そうじゃ。ワシがじゃのう優秀なロボットを作ろう!」

 

 早速ロボット作りに取り掛かる源五郎丸博士と助手の天童だった。

 ギー✕⁄∖∕∣×ガタン✕⁄∖∕ジージー/ドスン⁄\⁄✕\ガシャン


「オーオー完成したわい!ワハッハッハッハ!ワハッハッハッハ!」


「博士完成しましたか?」


「先ずはネジ巻きで動かしてみよう」


”ジリジリジリジリジリジリ” ”ジリジリジリジリジリジリ”


 ”ストストストストストストストストストストストスト”


「オオオォォォ-😮歩くではないか!じゃー話は出来るかやって見よう」


「名前は?」 


「タケシ」


「嗚呼……ワシの名前じゃ。そうそうワシの名前でインプットさせていた。嗚呼……成功だ!ばんざ~い!ばんざ~い!」


「だが、どんな外見にするか問題だ。天童……どんな外見にしたら良いと思う?」


「そうですね~ふっふっふ………例えば😍🥰💞💓💘巨乳美女とか……」


「馬鹿者目が💢動物を守るロボットじゃ!この不届き者目が!💢」


「嗚呼……じゃ~強そうなロボットが良いですねー。それこそマジンガーZとかガンダムみたいなロボットはどうですか?」


「それも良い案だが?ワシはなあ、ライオンのようなロボットが作りたい。だって……サバンナで動物を守るには『郷に入っては郷に従え』ということわざがあるように動物に近いロボットが良いと思って……」


「嗚呼……それか、強い怖そうなヤクザかマフィアのような風貌の人型ロボットにしたらどうですか?」


「お前は……本当にセンスがないなあ。なんでマフィアにしなきゃいけないんだ?威圧感で誰も寄り付かないじゃないか?ワシはなあ。可愛い坊やが良いと思うんだよ」


「それでも……それじゃあナメられちゃいますよ!」


「んまあ……それもそうだが、16歳ぐらいだったらいいじゃないか?」


「ああああああ……賛成!賛成!」



 この様な経緯から16歳のアザーン少年が作り上げられた。その顔はライオンのたてがみに覆われ顔は人間そのもので超美少年、体はライオンの毛で覆われ2本足で立っている。

 一見ライオンのようでもあり、人間のようでもある。だから、心ない動物たちの中にはとんでもない噂をするものもいる。


「アザーンは我らが最も恐れる野蛮な人間と、我々『テルース王国』の王に君臨してきたライオンの間に出来た子供では?」このような噂をする者まで現れた。


 ライオンとは一線を画すライオン人間のような風貌のアザーン少年。

 




 

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