第7話 今後の方針?

『そ、それは嬉しいですね?』

なんだかヨルムンガンドは戸惑っているようだ。


なぜだろうか、世界一美味しいプリンを食べるために世界を救うところのどこに戸惑

う要素があったのだろうか?


まあいいか。少し気になっていたことを聞いてみるか。


「そのさっきの話を聞く限り、ヨルムンガンド達は邪竜に負けたことがあるってことだよな?」


『はい。そのとおりです。”ある戦い”で深手を負っていたのもあると思いますが、邪竜達に一度敗北しています。』


「達?邪竜はどれくらいいるんだ?」


『細かくはわかりませんが500はくだらないと思います、、』


「500!?どんだけいるんだよ。」


『今は亡き邪竜の王たる竜が束ねていた竜の軍があります。それら全ての竜は闇の力によって侵食されています。我らが最高神様はそれをお許しにならないのです。』


「待て待て待て、新しい情報量が多すぎる。一つずつ聞いていくぞ?」


頷くヨルムンガンド。


「まず最高神様って?」


『最高神様はこの世界の創造主様であり、管理者でもあらせられます。』


「なるほど。名前通りってわけか。」

神竜がいるのは知っていたが、まさか神様がいるとは、、、


「次だ。さっき言ってた”ある戦い”ってのはこの邪竜の軍となのか?」

頷きながら話し始めるヨルムンガンド


『はい。我々八神竜は最高神様の勅命の下、罪を犯した邪竜等の討伐に出たのです。元々10000だった邪竜を500まで蹴散らせましたが、体力の限界を知り休んでいたところに勇者と邪竜が一緒に歩いているところを見て、つい邪竜に襲いかかったのですが、勇者は気づいておらず、あなたとともに封印されました。』


「なるほど、、、。でも八神竜全員でかかって倒しきれないほど強かったのか?」


『特に幹部の奴らがこの世界には仕方なく生まれてしまう【罪】を使っていたので、、、おっとこの先はまた今度に、、』


「え??気になるんだが???」

なんでそこで止めるの???


『では、これからについて詳しく話しましょうか。』

真剣な顔になった白銀の竜。


「うん。あ、はい。お願いします。」

その表情を見た俺に続きを急かすことなどできなかった。


『無理に敬語使わなくていいんですよ?それに呼び方は”ヨル”で構いません。親しい者は皆そう呼びます。』

と微笑んで伝えてくれるヨルムンガンド。


「じゃあお言葉に甘えて、ヨル?これでどう?」

微笑みに安堵しつつヨルに


『いい感じですね!零、私はあなたとの連絡を連絡手段を必要とします。』


「あーここに来るってのはだめなのか?」

それでいいなら楽な気がするが、


『それだと意識を失う必要があります。もし邪竜たちの前でそんな隙を見せれば命はありません。弱体化していた私達とはいえそれを倒した相手です。油断はいけません。』


「確かにな。じゃあどうするんだ?」


『それなのですが、便利な方法があります。私が直接脳内に連絡してもよいでしょうか』


「おお!!なんかかっこいい!」


『え、えとそうですかね?それで、いいですか?』


「うん!!一回やられて見たかったんだよなあ!!」

そう何を隠そう。俺も男だ。アニメは大好き。とくにアクション系!!

健全な高校生ならば一度はやってみたいものだ!!」


『では、練習してみましょう。ほい!!』


[聞こえますか?]


「うわあ!!びっくりしたあ!」

突然頭の中で声がするのは驚く。

やられてみると案外くすぐったいものだな、、


[これで邪竜が近づいてきても知らせることができます]


「なるほど、いつどこに紛れているかわからないからか。」


[はい。そのとおりです。ちなみに零もやろうとすればできますよ、【念話】!]


「え?まじ!?どうやるの!」


[言いたいことを心に思い浮かべて、伝えたい相手の顔を思い浮かべると、、、]


[こうだ!!できた!!]

案外楽にできたな!


[おみごと!!さすが叡智の勇者様]


「ん?叡智?]


[そうですよ!真の勇者の正体は、、、いや、これはまだいうべき時ではないですね。]


[え?なんだよ、めっちゃ気になるじゃん!!]

気になる、、、、気になる、、、、


[まだ知るべきでは無いのです。それよりもあなたは世界のために戦うことを考えてください!!まだ力を使ってないんですから我々の力を頑張って引き出してください!!]

ぐいっと大きな竜の顔が近づいてくる。


[お、おう。]

俺はびっくりしてつい怯んでしまった。


[ちなみに力ってどうやったらうまく扱えるんだ?]

単純な疑問をぶつけてみる。


[うーん。私は経験と修練だとおもいます。やはりが一番だと。]


[なるほど、力の使い方は、、、慣れるしかないか]


[そうですね、特に神気などは私でも扱い方がわからないので修練が必須だと思います。その分学園はいい機会です。そこで慣れておいたほうが良いかもしれません。]


「そうだな。バレないように練習するか、」

今後についてもっと深く考えなきゃな。


『それに神気だけじゃなく剣術やスキルについても修練をすればするほど強くなるので修練したほうがいいかもしれませんね。』


「わあ!!びっくりしたあ」

突然、脳内会話から声に切り替えられるとびっくりする、、、


『ごめんなさいwあんまりにも真剣な空気すぎたから雰囲気を変えたいなと思ったのです。』


「う、うん。じゃあ方針としては第一に”修練”か。」


『そんな感じで行きましょう!!時間はまだありそうですね。なにか質問とかありますか?』


「あーそうだな、じゃあ...」


こうして疑問に思っているものを質問をするのだった。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る