[第五十一話][六つ目の試練「生命や魂とは何か?」]

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[第五十一話][六つ目の試練「生命や魂とは何か?」]

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<2024年4月6日>→14時18分→/場所 全ての生命と魂の揺蕩う大地/


「ここは何だ?」


「無限以上にクラス以上に誰にも

認識不可能なほどに広がる大地の様ですね?」


[生命を魂を理解しろ

それを理解したのであれば

試練を突破することができる]


そこには機械仕掛けの日本神話の

世界よりも絶対的に大きい

クラス以上の数がある階段が現れていた。


「貴方は?」


[ここは全ての生命と魂の揺蕩う大地

そしてこの零は「生命や魂を司るもの」

此度の試練の判断を下す裁定者である]


「生命や魂とは何か?生命とは魂とは生きとし生けるものが持っているもの

その定義は全くの不明

生命とは魂とは可能性

生命とは魂とは終わりを迎えるもの

正直に言って生命に意味なんてものは無いし答えも無い

産まれることは死の恐怖を与えることであるが恐怖ですらも

生きてこなければ感じることができないならば全ては祝福である

宇宙を消して生命なんて消せば平和だと思う人がいたとしても

その人が宇宙を観測できなければその人にとって

宇宙は存在しないのと一緒なんだよね、つまり消えろ

世界にとっては生命に存在する価値も生きる意味もない

生命の使命だの堅苦しい事は気にせず自分の生きる意志のままに生きたらいい

たった一回かもしれない無意味かもしれない

人生だからこそ自分で意味を見出すことが尊いんだ

自分だけの美学を誰かと思う美学を持て

生きる理由を作り出すことは生きとし

生けるものに与えられた最も素晴らしい機能である

何のために生まれて何をして生きるのか

それこそが生命の魂の意味であると思いますね


「生命、宇宙、そして万物についての

究極の疑問の答えは42であるとか?」


「生命や魂とは何かその答えは

それは無限に無限以上にクラスにクラス以上に

きっと鳥居であるあなたたちにすらも

絶対に理解が絶対にできないほどにある

だからこそこの俺はあらゆるものを救って救い続ける

時に生命を合理的な判断で見捨てる時もある

それに対して謝罪はしない後悔もしていない

それでもこの俺の心に全ての想いは詰まり続けている

だからこそこの俺が一つの答えを出すことはできない

その答えを全てに言うにはまるで時が時間が足りない

終焉はすぐそこまで来ているのだから故に答えは沈黙である」


[正解であるがまだ試練の難易度は

六つ目だから普通の難易度であるから

油断や慢心はそのまま死ぬ繋がる……

それじゃあさようならまた会う日まで]


そう言うと鳥居が既に建っていた。


「それじゃあ先に行かせてもらいます」


そうして二人は鳥居を潜った。




◇◇◇




「次はこの扉に行くぞ!」


「はい!!」


そうして二人は一つの扉に入っていった。

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