[第四十話][吉良 守と言う人間の人生(前半)]

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[第四十話][吉良 守と言う人間の人生(前半)]

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<2024年4月6日>→1時11分→/場所 病院の特別病室/


「この俺はある特別な家系に生まれた

吉良流の武術の家系にして唯一の本物の陰陽師の家系に」


「吉良流も唯一の本物の陰陽師も聞いたことは無いですね?」


「吉良流は日本の秘密部隊が習う技術であり昔は秘匿されていて

今は色々とあって秘匿はされていませんけれど一般に情報は

俺以外の経由で出ていないから知らなくて当然のことではあります

唯一の本物の陰陽師は話をすることが禁忌であり話すと

不味いことが起こるからまあ聞いたことないのも当たり前のことですね」


「それは話しても宜しかったのでしょうか?」


「本来は一人にでも話すと不味いことが起きるから話はしないが

今は話をした方が最終的にプラスになると判断をして話している

ちなみにだが陰陽師のことは絶対に決して誰にも喋るんじゃないぞ」


「わかりました」


「そして話を戻すと特別な家系にこの俺は生まれて

生まれてすぐの赤ん坊の状態から鍛錬を毎日毎日行わされていた

そしてこの俺が三歳になると勉強も始まって様々なことを知った

この世界には妖怪や幽霊や神といった存在がいることを

妖怪や幽霊と言った存在は昔に人間が大きく犠牲を出しながら封印したと

そして2024年4月30日に封印は壊れて世界は混沌に落ちること

予知によるとこの俺が封印が壊れる日まで陰陽師にはなってはいけない

何故ならば陰陽師になったらこの世界を救えないと予知で出たからだ

それ以外にも獣人と呼ばれる化け物たちが生息する山を

爺ちゃん(母の父)が管理していることなどと言ったあらゆることを学んだ」


「この世界に妖怪や幽霊や神といった存在がいることは

知っていますけれど封印されていたことは初めて知りました

それ以外にも獣人と言うのは初めて聞きましたね」


「基本的には妖怪や幽霊や神と言った存在を人々は

知らないのによく知っていますと褒めてあげますよ

まあ封印については流石に知らない様ですけれども

ちなみに獣人と言うのは強化人間のプロトタイプとでも

言うべき存在で人間に何かの動物が混ざった様な見た目をして

人間なのに猫の耳が生えたり腕が四本になったり

歯が全身に生えたり大きな翼を持っていたりして

身体能力はマッハ30ほどでジャンプ力は1万5000mほどで

睡眠不要・食事不要・山を消す様な力

山を消す様な力を受けても耐えられる防御力

数万キロの先のコインが落ちた音もわかる聴力

海底やマグマの中や宇宙や毒などのありとあらゆる耐性を持つが

基本知能が無くて凶暴でありあたり構わず暴れ回り虐殺する存在だ」


「そんなのをよく守様の爺様(母の父)は管理できますね?」


「そのための特別な技術があるらしいがそれを受け継ぐ前に

獣人と色々とあって爺ちゃん(母の父)は獣人に殺されてしまったが

これはまた色々特別な案件だから別の問題として理解してくれ

ちなみ今は獣人はその色々の影響でおとなしく山で暮らしている」


「そうなんですか」


「そうなんだ、そしてまた話がそれたために元に戻すと

そうした生活を続けていると五歳の時にあの

[全世界同時多発テロ事件]が起きてこの俺の父が「山神 ハルヒ」に殺されて

その数週間後に連続殺人鬼の「白雪 沙羅」に母を殺されて

その数日後に爺(母の父)が特別な動物である獣人に殺されて

その数日後に婆ちゃん(母の母)が電子生命体「ワールド」に殺されて

その数日後に爺ちゃん(父の父)が封印の壊れの日が近いことで

封印が緩んでそれをまだ数年は抑えるために己が命を犠牲にして

その数日後に婆ちゃん(父の母)が道場破りの

人類最強の武術大会を開く「加賀美 稔」によって殺されて

五歳にしてこの俺は孤独となった、だからこの俺は一人旅に出た

そしてこの俺はこの世界の残酷さをこれでもかと知った

この俺がどれだけ努力をして命を救おうと手から命は零れ落ち続けた

それは雨なんてものが目じゃないほどにそれでもこの俺は救い続けた

救うために多くを殺すことも本当にありふれたことであった

そして己が殺された、いや違うなこの俺は昔から生まれた時から壊れていた」


「昔から生まれた時から壊れていた?」


「そうだ、この俺は破綻して生まれて来た

それはこの俺の一族が滅びて陰陽師がいなくならない様に

唯一の陰陽師として残るために世界を救うために祝福にして呪いをかけた」

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