[第二十二話][勇者「ダビデ・カルナ」に自信を勇気を覚悟を与えよ(前半)]

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[第二十二話][勇者「ダビデ・カルナ」に自信を勇気を覚悟を与えよ(前半)]

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<2024年4月3日>→23時51分→/場所 九つの世界(ミズガルズ)最果て村/


「貴方に勇者として魔王を倒して頂きたく馳せ参じました」


「そうですかならさっさとこの俺の前から失せてください」


「それは何故ですかね?」


「この俺はもう勇者というものをやるつもりはないんです」


「それはどうしてでしょうか?」


「それは関係の一切無い貴方達に話すつもりはありません」


「そうですか………せめて何か条件を付けてくれませんかね?」


「条件を付けたらこっちに何のメリットがあるんだよ?」


「そうですねなら少し話でもしましょうか?」


「話を?まあ少しなら構わないが?」


「凡人系主人公ているじゃないですか」


「ああいるな?」


「ちょっとでも才能があったら読者に叩かれると思いませんか?」


「少しでも才能があったら叩かれているイメージではあるし

努力する才能とかいうとか言う馬鹿みたいな理論で叩かれてもいるな」


「ですけれど叩かれるのは当然のことなんです

創作物は究極的に言えば現実逃避のためのもの

努力もしてこずに自分には才能がないと思い込んで

死んだ様に毎日を過ごしている存在には己の怠惰を突きつける

残酷な作品よりも才能がないと努力してもしょうがないと

慰めてくれる優しくて逃げ道を作ってくれる作品の方が良いんだと!」


「流石に言い過ぎじゃ無いですか?」


「才能・血筋で得た力=ゴミカス以下 

「結局生まれだから」


努力で得た力=ゴミカス以下 

「作劇で作られた努力なんて伝わってこないし結局努力する

才能に帰結するし努力して強くなると言うことは才能があるんだ」


アイテムで得た力=ゴミカス以下 

「貰い物でイキってるだけなんだ」


パートナーの力=ゴミカス以下

「強き者の影にコソコソ隠れて見苦しいんだ」


とにかく凡人だけどなんとかなる=ゴミカス以下

「自分と同じ持たざる者が何もせずご都合で上手くいくなんて許せないんだ」


悪く言おうと思えばどんなことだって悪く言える何だって言えるんだ」


「そりゃあまあそうだろうけど?」


「よく何度も何度も昔から言われている理屈がある

凡人が努力してるってことは天才はそれと同じ

努力をして何倍の成長をするってこの理屈は馬鹿の理屈だ

人には人の努力があるんだ

才能には本当に色んな種類があるんだ

そんな単純に足し算や乗算で努力できるなら誰も苦労してないんだ

人間は努力と才能の輝きに目を焼かれて夢見すぎだと思われるんだ」


「そうだな?」


「ぶっちゃけ普通のレベルが人によって違うから

本当に仕方ないんだけれどもな……………………………
結婚するのが普通かどうかで揉めるんだから才能なんて

可視化できないものはそりゃあ当然のことながら揉めるんだ」


「そうだな?」


「凡人≠無能、人並みの才能はあるんだ」


「そうだな?」


「そもそもただの凡人が努力だけで他の努力してる者を

抜ける事が説得力のないことだと馬鹿は思っている

努力と才能が相手より上なら絶対負けないって馬鹿すぎる思い上がりだ」


「そうだな?」


「全ての人を納得させる不可能である」


「そうだな」


「この世界から争いが無くなることはない」


「そんなことはないだろいつかは争うは終わるだろ!

確かに今は闇の魔王によって戦争は起こっているが

それもいつかに誰かが必ず終わらせることだろうが!」


「そうか?そうは思わないが?闇の魔王を倒しなら今度は

人間やエルフで戦いをしたり人間と人間と愚かにも戦う

そうして永遠に戦い続ける定めを何だよDo you understand?」


「だが今この世界には闇の魔王と

この俺たち全てとの戦いしか戦争はありはしない!」


「それは闇の魔王が絶対の悪だからだ

何一つとして同情の余地はなく、変わることは無い

全てに被害を被せて、全てを滅ぼそうとする、絶対の悪だからだ」


「それは今この世界が争っていないのは闇の魔王がいるからだと?

もしも誰かが闇の魔王を撃ち倒して世界を平和に導いてもそれは無意味だと?


「それは無意味では無いだがこの世の理は何も変わらないと言うだけだ」


「そんなふざけた事を抜かすためにここを訪れたのか?」


「勇者ダビデ・カルナ様に自信を勇気を覚悟を

与えて勇者を超えた究極に至ってもらうためにですよ」

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