第3話



それから、賓客であるソレイユを送り出すための夜会の席で、正式にリーリエの離縁と新たな婚約が発表された。


通常ならば離縁後一年以内の婚約・婚姻は認められないが、リーリエの場合純潔審判により白い結婚だった事が明白となった事から特例として結ばれる許可が下りている。


それによりソレイユがゾンヌに帰国する際に同行し、向こうで王太子妃としての教育を受ける事も合わせて発表された。




「リーリエ姫、一曲いかがでしょう」


「喜んでお受けいたしますわ」




両親と、ロータスがその婚約者の令嬢と手を取り合いホールへと歩いていく。


リーリエは差し出されたソレイユの手を取りエスコートされるままその後に続き、楽団の奏でる音楽に身を委ね始めた。




余談だが、ペンツィア様はロータスが王位に就くと同時に王家を離れ聖職に就くことが決まっている為婚約者はおらず、ダンスは免除されている。




「姫はダンスもお上手なのですね」


「こうも見られるのは久しぶりなので緊張し通しですわ、お恥ずかしい」




ダンスは勿論音楽もブラン国とゾンヌ国で異なる筈だが、ソレイユのリードには何の違和感も感じられない。ステップの間違いどころか不慣れな素振りも見せず、位が高い男性にありがちな傲慢さもなく兄二人と同等、もしくはそれ以上に踊りやすいものだ。




ゾンヌに行くまでの間せめて向こうのダンスをステップだけでも身につけなければいけない、そうリーリエが考えながらステップを踏んでいると、不意にソレイユが囁いた。




「先程貴女の夫だった者を見ました」




ドキリ、とリーリエの心臓が跳ねる。


ビゴットは侯爵家の嫡男であり王国に仕える騎士である。


招待されるか職務によるものかはわからないがこの場にいるのは当然で…リーリエはその事をすっかり失念していた。




「彼はいけませんね」


「…何か失礼を?」


「いいえ、ただ見かけただけです。


 それでも一目でわかる…あれはよくない目だ」




何が、と咄嗟に聞こうとしたがタイミング悪く楽団の演奏が終わってしまった為二人の会話もそこで終わりとなった。




やがて王族がその席に戻ると、高位貴族の子息や令嬢たちが華々しく舞い踊るなか当主達が挨拶にとこぞって集まり始める。


その中でもリーリエに対して心から心配している者、嘲りを匂わせる者、様々な人間が様々な表情を見せたが王家はわかっていながらもそれに気付かぬ顔をして挨拶を受け入れていく。


勿論リーリエも王女として微笑を絶やす事はない。




「我らが偉大なるブラン国王陛下並びに王妃陛下。


 親愛なる両王子殿下、王女殿下にご挨拶申し上げます」


「デュラン侯爵か。息災なようでなによりだ」




恐らく周囲の貴族が最も注目している元婚家との挨拶。


公の発表では各々の名誉のために原因を伏せ、互いに遺恨の残らない円満な離縁だとされたが、ゴシップに飢える好奇心の権化達からすれば邪推し放題の格好の餌なのだろう。貴族達の目は指一本の動きも逃すまいと光っている。




「なんだか随分と久しぶりのように感じてしまいますね。ご子息はお元気かしら」


「は、愚息は騎士としての使命を全うする為参加しておりませんが侯爵家一同、王女殿下との日々を胸に恙なく過ごしております」




よくよく考えてみれば王族であるリーリエはその立場に守られるが、もしビゴットが参加すれば貴族達に囲まれ質問攻めに遭っていたかもしれない。


参加者としていないのであれば先程ソレイユが見たのは騎士として職務に就く姿ということになる。




不仲に感じさせず、かつ身分以外どちらが下…悪だったかも感じさせない為の会話は周囲の貴族にはつまらないものだったのだろう。


挨拶を終える頃には大分興味も薄れているようだった。




「お父様、お母様。私少々テラス席で休んでまいります」


「私もそうさせてもらおうかな」




一通りの挨拶を受け、夜会が通常の雰囲気に戻った頃を見計らいリーリエはソレイユと連れ立って中座した。


王族あるいは賓客専用スペースのテラス席は賑やかな夜会の空気に呑まれすぎない為の場所として安全と静寂が保たれている。


兄二人は成長するにつれ使わなくなり、国主たる父は勿論聖女だった母も中座する事はほぼないため、実質リーリエの特等席だ。




貴族子息であるビゴットとは来れなかった特等席にソレイユと並ぶ。


少しの違和感は不思議とリーリエの心を落ち着かせた。ここならば誰の目も、ビゴットも来ることができない。




「ここからだと庭が見下ろせるのですね」


「えぇ、花を好んだ王妃の為に初代国王がわざわざ作らせたそうです」


「見事なものだ…ゾンヌで育つ植物も美しいですが、こうして整えられた庭にはブランの植物の方が適しているようですね」




用意されたソファに座ろうかとも思ったが庭を見下ろすソレイユを一人で喋らせるわけにもいかず、リーリエはその隣に立ち一年ぶりに庭を見下ろした。


代々の王妃によって整えられるその庭園は今、リーリエの母が好む白い花を主体に全体的に淡い色合いで造られている。


優しくて清らかなイメージを持つ母を表しているようで、リーリエにとって心安らぐ大切な居場所のひとつだ。


この場所をこうして眺めていられるのも今この瞬間を含めてもあと数度、もしかしたら最後かもしれない…こみ上げる感情をぐっと抑えながらリーリエはソレイユに向き直る。




「ソレイユ様」


「はい」


「さきほどのお話はどういうことでしょうか。


 …彼はブラン王家に忠誠を誓った騎士であり、かつての妻としての贔屓目を抜いたとしても能力やその心根は申し分ないものと存じております」


「能力に関しては正しいでしょうね、体格や振る舞いからはよく鍛えられた風格と実直な姿勢を感じます。ですが、心根が問題なのですよ」




そう言ったソレイユはどこか遠くを見るかのように視線を空に投げ出した後、溜息をついて目を伏せる。


リーリエは初めて見るソレイユの空虚な表情に胸が騒めくのを感じた。




「…今から話す事はゾンヌの恥であり罪です。


 ですがゾンヌに帰ればきっとすぐに嫌でも耳に入るでしょうから、今のうちにお話ししておきましょう」




声音は変わらない筈なのに、まるで違って聞こえるその声は何かに怯え、苦しんでいるようだった。


名前の通り太陽のように明るく朗らかな面しか見せていなかったソレイユが今この瞬間だけはまるで夜の闇から生まれたような…そんな不安定な風にも見え、リーリエは無意識に彼が消えてしまわぬよう二人の間にあった距離を半歩詰める。




「…我が国では美しいものを愛でる気質からか、文化の中でも芸術面が特に持ち上げられ国もそれを支援する政策を打ち出しているのです。


 少女や少年のみで構成される歌劇団、ダンスに重きを置いた舞踊団、他にも様々な活動が盛んにおこなわれている」


「えぇ、ゾンヌの芸術を尊重する向きは存じております」




どんな暗い話が来るのかと身構えていたリーリエは、予想外の切り出し方に俄かに虚を突かれた。


確かに、ゾンヌ国は今でこそ魔生物の輸出により栄えているが、歴史書を見ると芸術大国と書かれている事が多い。


しかしそれがビゴットの心根になんの関係があるのか、早く聞きたい心を落ち着かせ目線で話の続きを促した。




「その中でも先王の時代、見目麗しい少年や青年を集めた歌劇団が多くの女性から人気を博しゾンヌ国全体に一代ムーブメントを巻き起こしました。


 けれど人気が上がるにつれ、ファンと呼ばれる彼らを好む者達の中に少々おかしな思想が広がり始めたのです」


「思想…とはどのようなものでしょうか?」


「代表的なものでいえば『歌劇団の少年たちは花の蜜しか食べない』…ですかね」


「は?」


「妖精を題材にした人気の演目がありましてね。そこからどう結びついたのか彼らは花の蜜しか口にしないからこそ美しいのだ、と言われています。


 極端な言い方をすれば彼らは人としての存在を認められていないのです。


 どんな役を演じたとて舞台を降りればただの人間である筈なのに、ファン達はそれを認められない。


 熱狂的に愛するが故に自分の中で理想を膨らませ過ぎて現実から切り離してしまっている。


 そしてその波は広がり、今では様々な歌劇団に彼女たちのようなおかしな思想を持ったファンがついています」




……そんな馬鹿みたいな話が、そう言い笑い飛ばしてしまいたいほど滑稽な話だったにも関わらずリーリエの口は固く閉じたまま開く事ができない。


脳裏によぎるのはビゴットの…目の前にいる筈なのに自身を見ていない、真っすぐな目だった。


純粋なようで底が見えない不可思議な目。それをずっと向けられていたリーリエは、ソレイユの話をくだらないと否定することができなかった。




「とはいえ彼らが表立って事件を起こす事は殆どありません。好意から始まった事ですし、基本的には善良な民ですから。


 しかし、ごく稀に事件を起こします。……五年前にも、起こりました」
















五年前、とある少女歌劇団の女優が引退を宣言した。


若く愛らしい彼女は百年に一度の天使と呼ばれデビュー以降歌劇団の中でも最も目立つ中央に立ち続けていたが、以前から思い合う人がいたと告白し舞台を降り恋人の元へと嫁ぐと公表した。潔い引退だった。


勿論、ファンにとっては青天の霹靂、寝耳に水だったが愛する天使の幸せの為に大多数は肯定的に送り出した。


しかし一部の、本当に彼女に恋をしていたファンは彼女の引退を裏切りと捉え怨嗟の言葉を吐き、より深い…狂信者と呼ばれる独特の思想を持ったファン達は天使である彼女が婚姻などする筈がない、と頑なにその事実を認めなかった。




そしてそんな狂信者の中にさる高位貴族の三男がいた。


その男は足しげく観劇に通うのは勿論肖像画やモチーフアクセサリーなどグッズ類への金払いも良く、彼女が上がる舞台には必ず大きな花束を贈る、趣味を大事にしながらもごくごく真面目でいずれ親戚筋の貴族家へ婿入りすることが決まっている、そんな男だった。


そんな彼が、女優の引退宣言を受けまず何をしたか。




彼女と婚姻を結ぶ恋人について調べ上げ、特定し、馬車の事故に見せかけ殺害したのだ。


『彼女に恋人などいるわけがない、彼女は天使なのだから。あれは彼女を堕天させようと悪魔が化けたのだ』…後に見つかった日記には執拗にそう記されていた。




恋人の死後、女優は悲しみに暮れたものの前を向き、結婚はできなかったものの恋人への愛を胸に…残りの人生を恋人の魂のため祈り続けるとして自ら王都の修道院入りを決意する。


この辺りの事情はゴシップ誌によってファン達の間に広まり、悲劇によって引き裂かれた恋人達への同情や愛を貫き修道院へ入る健気なその心にますます天使として昇華されていたのだが…






ある夜彼女は修道院から忽然と姿を消した。






修道院を脱走するというのは珍しくない話だが自ら入り勤勉な姿勢を見せていた彼女が脱走など考えられず、また人気女優だった事から修道院の関係者は誘拐事件の可能性を考え王都に存在する警備隊へと捜索を依頼した。


もしこの依頼がなければこの事件の一切は明るみになる事はなく天に帰るように消えた彼女の存在はまさしく本物の天使だったとして美談が語り継がれていただろう。




しかし、警備隊はそれを許さない。


何週間もかけて修道院や彼女の周辺をくまなく調べ証拠を探し、例の高位貴族家へ繋がる手がかりを発見した。




王が任命した警備隊はその特別な構成から捜査中に身分を問われる事はない。


彼らは高位貴族家の屋敷へ捜索令状を持って立ち入り、そして三男に与えられた離れの地下牢で彼女を発見する。




…彼女を最初に発見した捜査官は、今でもその時の惨状を夢に見る。






彼女は暗い地下牢の中でかろうじて生きていたが、それはとても幸い、などと呼べるものではなかった。


かつて美声を響かせていた喉は薬によって潰され、ヒューヒューと声にならないか細い呼吸を繰り返すことしかできず、輝いていた筈の瞳は歪な縫い目で封じられ無理やりに弧を描かされていた。


その背中には何処の鳥をもいできたのかわからない白く大きな羽が滅茶苦茶に縫い付けられ、消毒もされていない傷口から雑菌が入り込み背中の半分にも及ぶ部分が壊死している。


傷口からの感染症、栄養失調、精神的苦痛…天使のように愛らしかった彼女は見る影もなく衰弱しており、回復することなく救出から数日後息を引き取った。




貴族家の青年はその後、裁判に掛けられた。


そこで彼女を天使だと…自分は彼女を悍ましい悪魔から救い本当の姿に戻したのだと語ったが、そんな理由が認められるはずもなく、有罪判決が下される。


しかし相手が平民である事から罪が重くなることはなく多額の保釈金と引き換えに出所したものの、婿入りの話は消え周囲から人殺しの狂人と罵られ続け、ある日高い塔から飛び降りた。




「天使の元へ行く」それが最後の言葉だった。






その事件は速やかに、大々的に取り上げられた。


裏話ではあるが、狂信者に釘を差し再発を防止するためにその情報を広める裏には王家も関わっている。


狂った愛は全てを壊すのだ、と狂気を抑制するために。










「……私は、当時警備隊にいました。


 警備隊が正しく機能するため、必ず王族の誰かが在籍し率いる必要があるのです」




ソレイユの言葉にリーリエは気付いてしまう。


王から任命されているとはいえ、高位貴族の屋敷の捜査をする以上その場で一番身分が高い者が先陣を切る必要がある。


つまり、ソレイユが先頭に立ち、そして…




「…父上も警備隊長も、まさかあんな状況だとは思わなかったんでしょう。


 せいぜい監禁されているだけだと思ったからこそ私に行かせたんだと思います。当時の私は正義感が強く、囚われの少女を救う為に少々突っ走っていましたしね」




国鳥が赤い鳥で良かった、そう笑うソレイユに笑い返す事はできずリーリエは唇を噛んだ。


ブランとゾンヌ両国とも戦を脱却して久しく、王太子がその目で惨たらしい現場を見る機会などほぼないだろう。


まして五年前ともなれば成人直後…精神的な負担は計り知れない。




「私はあまり歌劇には興味がなかった為、絵姿でしか彼女の本当の姿を知りません。


 けれど、とても美しく輝いていた人だったことはわかります。だからこそ、それをあのように壊した歪な好意を許容することができないのです


 流石にここまでの事件が起きるのは本当に稀な事ですし法整備も整いつつありますが…それを搔い潜ってでも付きまといや悪質なファンレター、自宅にまで突撃し迷惑をかけるなど小さな事件が毎日のように起きています」


「どうして…どうして、そのように考えられるのでしょう…?


 好意だと言うなら、その人の事を真実想っているのならそんな風には考えない筈なのに…」


「彼らからすれば想っているからこそなのです、ただ私達とはそもそもの考え方…いや、世界が違う。


 貴女の元夫は彼らと同じ目をしている。それが迷惑を掛けるものなのか、内々に秘めるだけなのかはわかりませんが…少なくとも私は近付きたくはないし、妻となる人に近付けたくはありません」




ソレイユの大きな手がリーリエの手を包み、そして真正面から真摯な眼差しを向けられる。


不安定さの薄れた瞳は美しく輝きながらリーリエを、その中にある空虚を捉えている。




「歪な愛は人を傷つけます。


 傷は傷であり、そこに悪意の有無は関係ありません。


 私には貴方がひどく傷ついているように見える」 




リーリエはこの一年、何かされたわけではない。


殴られるわけでも怒鳴られるわけでもなく、大事にされているといえばその通りだった。




けれど、その心は傷ついていた。




愛したかったし愛されたかった。なのに、ビゴットがリーリエ自身を見ることはなかった。




「…あの人は私をずっと、王女として扱ってきました。


 一度たりとも夫婦として名を呼ばれた事はありません。


 いつかは変われる、そう信じてきましたが結局変わる事はなかった。それは、私とあの人で見ている世界が違うからなのでしょうか?」


「私はそう思います。


 彼が見ている世界での貴女は人間ではなく王女という名の別の存在だったのでしょう」


「……王女という名の、別の…」




リーリエは、ようやく答えを見つけられた気がした。


ビゴットに問題があると結論付けても、そうなった原因は自分なのではないかと一年間ずっと心の内で思い悩んできた。




心を繋いでもらえるような良き妻となるよう心掛け、形から始めようと親しみを込めて愛称を呼んでも帰ってくるのは敬称のみ。


女としての魅力が足りない可能性を考え、男性に人気が高いと言う娼婦のような淫らな下着を用意しても指一本触れられない。


恥を忍んでゴシップ誌に載っていた誘いの言葉を口にしても不調ではないかと心配されるだけ…。




違う世界だったのだ。


だったら、仕方がない。やっと、そう思えた。




「…では、ソレイユ殿下の見ている世界で、私はどんな存在なのでしょうか?」


「私たちの婚約は政略によるものです。


 美しく聡明、かつ由緒正しい生まれの貴女はいずれ王となる私に相応しいパートナー。現段階ではそれだけの存在です。


 二度の求婚も私の意図というより…王家からの強い要望にすぎません」




政略という言葉に、わかってはいた筈だが視線の先にある自身の手はみっともないくらいに震えている。


けれど、その手を包むソレイユの手は震えを落ち着かせるかのようにしっかりと、その温かさをリーリエに伝える。




「けれどそれは、あくまでも現段階での話です。


 一部を除いて人間というものは変化します…その関係性も、変化しない筈がない。


 そして私もゾンヌの人間である以上美しいものを愛さずにはいられません。


 …身も心も美しい貴女を、そう遠くない将来心から一人の女性として愛するようになるでしょう」




思わず顔を上げたリーリエを見るソレイユの目は、その根底に悲しさがありながらもひどく優しいものだった。


それぞれが持つ傷はその形も、深さもまるで違う。


しかし、けれど…だからこそ共に在る事で癒し合えるかもしれない…もしそれが叶わなくとも、せめて自分が出来る限り癒したいと、リーリエの胸の中にじんわりと熱が広がっていく。




「今言えるのはこれだけです」


「…えぇ、えぇ、充分ですわ」




ゾンヌ国の男は情熱的だと有名だ。


上辺だけの愛など、いくらでも…心をとろかし頬を火照らせるようなロマンチックな言葉を豪雨のように降らせることも出来る。




けれどソレイユはそれをしなかった。


政略であり愛していないと、現段階では愛を否定しながらも、真摯な言葉でリーリエに希望の光を与えた。


だったらそれを信じてみよう…信じたいと思わせた。それだけで、リーリエにとっては今後自分が生きる時間の全てを賭けてもいいと思えるほどの価値があるものだった。






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