第10話 ギルドマスターと対決!?
ギルドマスターのゼータとジークの関係を聞いた二人
そして唐突にギルドマスターと模擬戦闘をすることになってしまった。
咲希が最初に戦う事になったが、ゼータのスキルは攻撃の無効化という
凄まじいスキルの持ち主だった、これから咲希はどのように戦っていくのだろうか。
------------------------------------------------------------------------------------------------
「なんと横暴なスキルじゃな…ではこれならどうじゃ」
咲希は右手に槍を持ち直して左手には剣を持った。
すると槍に緑色のオーラが宿った。
そして何も言わずに瞬きをする間もなく槍を物凄い速度で投げた。
投げたと同時に咲希は走り出して剣を右手に持ち直した。
投げた槍は簡単にゼータに無効化され弾かれてしまったが
急な事に驚いて体制が崩れてしまった。
そこに走って間合いを詰めながら、体制を崩しているゼータに腰にあった短剣を左手で足を目掛けて投げた。
その短剣は足を掠り、初めてのダメージを負わせることに成功したのだ。
それを見ていた凛花はどうして?という表情をしていた。
「やっぱりね!認識できない攻撃は無効化できないんだ!
そのスキル攻略したぜ!」
咲希の口調が変わり、次はひょうきんな口調で元々の咲希と喋り方が似ていたため
どこか不思議な感じがした。
「あららーもうバレちゃったか~ご名答!
僕のスキルは攻撃と認識した物を無効化するスキルなのさ!
だから僕は見えないところから攻撃は防げないのが弱点なんだよね~」
咲希はゼータのスキルを見破ったらしく
槍を高速で投げて注意を引き、さらに剣を持って間合いを詰めて次は剣に集中させることによって小さい短剣を認識させることなく当てる事ができたのだ。
得意げな様子の咲希だったが、その時急にばたっとその場に倒れてしまった。
「咲希ちゃん!?どうしたの!しっかりして!」
咲希が倒れた直後凛花は咲希のもとへ走って駆け寄った。
「りんかちゃんごめんね…私スキルを使いすぎちゃったみたい…」
「咲希さん大丈夫ですか?これは…魔力欠損によるものですね…」
近くにいたギルド職員が先の容態を見た。
「魔力欠損って…?どういう状態なんですか?」
「魔力欠損とは魔法などのスキルを使用した時に消費される魔力が減り続けると生活にも影響が出てしまうほどに体がいうことをきかなくなってしまうのです」
咲希のスキルは演技してその本人の力を使えるようになるスキルで
咲希は剣を使ったときに一回、槍を投げた時に一回、短剣を投げた時に一回と
合計3回ほど短いスパンでスキルを使って
多くの魔力を使用したせいで倒れてしまったらしい。
「なるほどねー誰かの力を借りる感じのスキルなんだねー
だから見たことがある技だったんだ」
咲希を心配するようにゼータも近くに来てくれた。
「見た事あるスキルだったとは、どなたかお知り合いの技だったんですか?」
「あの技はこの世界のでも指折りの剣士の
まあ、教科書に載ってるとはいえ誰も真似できなかったんだけどね」
「咲希ちゃんはその人を演じていたってこと…?」
そう考えていると咲希が目を覚ました。
「ごめんねーりんかちゃん…うちは宿屋でみた〔英雄となりし冒険者〕って本を読んでその中の数人を演じてみたんだけど今の私じゃ負荷が凄かったらしくて数分しかもたかったみたい…」
「知った人間を演じるとは…またすごいスキルだね
スキルや身体能力まで再現してしまうもののようだけど、あっているかな?」
ゼータはスキルの正体を少し話を聞いただけでスキルの正体を見破った。
「うん…そうだよ、スキルのコピーをしている訳じゃないから
人間じゃない物と同じ動きとかはできないから少し劣るかもしれないけど…」
「それでも凄いスキルだね!でも何人分も切り替えるには君の魔力が今のままでは
足りないね…魔力を高める訓練をしてみてはどうかな?
そうすれば魔力も上がってより強くなれると思うよ!」
この短い戦闘時間で弱点を見つけ、さらにアドバイスもくれたのだった。
「なるほど…これから頑張ってみるよ…」
すると相槌をうった咲希は意識を失ってしまった。
「彼女は一時的に気を失ってるだけだから心配ないよ
さて、次は君の番だね!さっきの彼女凄く強かったから楽しみだよ!」
(本当は戦いたくはないけど、咲希ちゃんがあんなになるまで頑張ってたんだ…
私も勝てなくても頑張らなきゃ!)
「はい!お願いします!」
次は凛花とゼータが戦う事になった。
凛花のスキルはまだ不明な事も多く、自分で使う事ができないが
ゼータとまともに戦う事はできるのだろうか…
鈴の音が鳴る方へ ミカタリア @mika_taria
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。鈴の音が鳴る方への最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます