第3話 いきなりの出来事
前回のあらすじーー
川を先を歩くと村を見つけた二人
しかし身分証がないと入れないと言われてしまった。
どうしようかと焦っていた凛花であったがその時
咲希は村に入れてもらうために自分が貴族だと伝えると
なんと門番には信じてもらう事ができ無事に村に入ることができた。
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「それで咲希ちゃんさっきのはどうやったの?
貴族と名乗っている時、本当に別人だと思っちゃうほどだったよ」
普段との咲希との違いに驚いていた凛花であった。
「それはねーうちの固有スキルの"演者"のお陰なんだー!」
いつの間にか口調がいつも通りに戻っていた。
「どういうこと?スキルの使い方が分かったってこと?」
咲希の言葉に戸惑い隠せない凛花であった。
「じつはねー森の中で探索してた時にスキルの詳細とか見れないかなー
と思ってステータス画面を見てたんだよねーそしたらさ
少しだけどスキルの詳細が見れたんだよ!それで内容がねー」
そういって咲希はステータス画面を見せてくれた。
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≪固有スキル≫
・
【自分が演じている者へ限りなく近づく事ができる】
〔能力値や雰囲気まで近づけることが可能〕
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「つまり、想像した人のように演じることによって
本当にその人みたいになれるてこと…?」
あまりにも凄いスキルに凛花は驚いた。
「そういうことになるね~うちもさっき初めて使ってみたから
それまで確信が持てなかったけど試してみて本当に上手くいって
驚いちゃったよー少し前に演劇の練習でとある貴族の役を練習してたことが
あったからそれを思い出してやってみたんだよねー」
誇らしげに話す咲希だった。
「すごいね咲希ちゃん!これがあれば色々な事に対応できそうだよ!」
目を輝かせながら咲希を見た。
そんな咲希は少し照れながら笑っていた。
「さてー気を取り直して、村に入ったはいいけどこれからどうしようか?
今はお金もないし、これから何をしていいかも分からないし…」
「そうだねーどうしようか…でも、まずはお金を稼がないとだよね…
とりあえず村の人に私たちが手伝えるような事がないか聞いてみる?
よくある冒険者ギルドとかもなさそうだし…」
辺りを見渡しながらとりあえず歩いていた。
すると少し離れたところから…
「おい!お前ら殺されたくなかったらどけ!
俺様に歯向かうとタタじゃおかねぇぜ?」
見るからに悪者のような男が刃物を持って騒いでいた
「あれってどう見ても悪い人だよね…?
これって巻き込まれるパターンとかじゃ…?」
凛花の発言は的中してしまい男はこちらに向かって走ってきた。
「えぇ?!どうしよ!?りんかちゃん!
こっちに向かってきちゃってるよ!?」
突然の出来事に咲希はパニックになってしまった。
だが凛花もどうしていいか分からずにオロオロしてしまっている。
「おい!そこのガキ二人!殺されたくなかったら道を開けろ!」
ついにかなり近くの距離まで来てしまった。
その後ろからは「武器を返せー誰か捕まえてくれー」と男を追っている老人がいた。
男の肩には数々の武器が入った袋があった。
どこからか恐らく盗んだ物だろう。
凛花たちはどうすることもできずに急いで場から離れた。
すると男がもっていた袋から一本の剣が二人の前に落ちてしまった。
「おっといけねぇ大事な商品を落としていくところだったぜ
おい、そこの女!その剣をさっさとよこしな!
おとなしく渡すのが身のためだぜ!
まぁ所詮女に何もできやしないがな!はっはっは!」
そういって男はこちらに近づいてきた。
「りんかちゃんヤバイよこれ!
早くその落ちている剣を渡して逃げよう!?」
かなり焦っている咲希だった。
そして凛花は剣を拾って男の方へ歩き出した。
剣を持った状態で凛花は咲希の方へ向いた。
「どうしたの凛花ちゃん早く渡さなきゃ!」
「ごめんね咲希ちゃん私やっぱり悪い事は許せない…」
そういって凛花は咲希を後に男の元へ向かった。
男の前まで行くとなんと凛花は剣を構えた。
「おいおい、ガキが俺様とやり合う気か!?
おとなしく渡せば逃がしてやるつもりだったが
ここでぶっ殺してその武器をいただこうか」
すると男は背負っていた袋の中から大剣を取り出し構えた。
「あんまりガキを殺すのは趣味じゃないんだがなぁ
抵抗するならやるまでだ!おとなしく死ね!」
男は大剣を凛花へ振りかざした。
「りんかちゃん危ない!避けて!」
咲希が叫んだ・・・。
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