空中に浮く女
天川裕司
空中に浮く女
タイトル:空中に浮く女
●ノーヒント意味怖。わかるかな?
今日も部屋の空中に女が浮いている。
いつからこんなのが見えるようになったのか。
「はぁ。こんなのが見えるようになったら、俺も終わりかなぁ…」
風呂場に行った。
そこでもやっぱり女が宙に浮いている。
トイレに行った。
そこでもやっぱり天井付近に女が浮いている。
そこで俺は思った。
「なんで俺にとって、女って、空中に浮くんだろ?」
自然から教えられた自然の言葉。
まるでこの言葉を探し当てるために、
俺はこの部屋に来たようだ。
街中へ行った。
不思議とそこでは誰も浮いていない。
「あれぇ…?」少し疑問に思う。
「なんで誰も浮かないんだろう…」
それからまた家に帰り、廊下を歩く。
するとまた女が宙に浮いていた。
でもその時はいつもと違い、
女の顔がだんだん男に変わるような気もした。
「へぇ。そんな特技も持ってたんだ」
何か、自分の中に新発見したような、
そんな気分になる。
それからちょっとお腹が空いたのでご飯を食べた。
するとご飯の中に、誰かが浮いてる?
「……おンもしろいなぁ…」
興味深さとは少し違い、
これもまるで自然から与えられたような
そんな神秘の出来事。
それから睡魔がやってきたので、ネタ。
その時なんとなくまた気づく。
「…アレェ?…オレ、コトバガ…」
なんとなくだが、片言しかしゃべれないような
そんな自分になってるのに気づく。
でもこれも「オンモシロイナァ…」で片付けた。
その夢の中で、初めて女が俺にしゃべった。
女「…ねぇあなた、いつになったら、あなたが宙に浮く番になるの?」
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=zqV3KAO_-Os
空中に浮く女 天川裕司 @tenkawayuji
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