三編 結局はギターがいいんでしょ?
月曜日にFlexibullの初ライブが行われた。
僕はドラムを叩いたのだが、手が血豆だらけになってしまった。
その割に撮影された演奏を見直すと、迫力がまるでない。結構な力で叩いたはずなんだけどなぁ…
そんな力いっぱい叩いて「おう、これか!?これがいいんだな!?」と言っていたのだが、ふと一人の女性と目が合ってしまったのだ。
その瞬間、僕の身体中に流れる血液は沸騰し、僕に語りかけた。
「あなた、本当はギターを弾きたいんでしょう?」
う〜む、その通り。
そして彼女は続けて言った。
「ギターで大暴れしたいんでしょ?結局変われない。」
それに対し、「おう、何が言いたいんだ!?俺は変わったんだ!!見よこのドラム捌きを!!」なんて僕は思っていたが、それはただの思い違いでそもそもそんな女性は来ていなかったそうな。
僕と曲中に話したあの人は一体…
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