第6話

「瑞樹。杏ちゃんの気持ち考えた事あるのか?俺が口挟むことじゃないけど。もうお前の事叩いてるけど」

「あいつの気持ち?」

 首を傾げる瑞樹を見てもう一度ため息をつく。

「はぁ…お前、自分の事しか考えてなかったんだろ。瑞樹、今から、杏ちゃんに電話してこい。この料理を食べるのは、俺じゃない」

 キッチンを出て行った俊は、リビングに行き瑞樹のスマートフォンを持って戻って来た。

「瑞樹。お前のスマートフォン。あとは、俺がやる」

 戸惑う瑞樹にスマートフォンを押し付け、キッチンから追い出した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る