拝啓　西條侑李様

　そんなのさい……侑李！　お前に言われなくても、昴のことは俺が一番解ってる！

　だって、あいつは、俺のたった一人の親友だから！

　だからこそ、あいつ……昴をこれ以上、俺の問題に巻き込む訳にはいかないだろ！

　ましてや、俺のせいで、灯さんと離婚するとかマジでありえないだろう？

　あいつには、灯さんが必要だし。

　灯さんにとっても、昴は大事な人だろう！

　それなのに、俺の個人的な問題で、昴まで自分の幸せを捨てる必要なんかない！

　俺は、昴にそんなことされても嬉しくもない！

　だから！　侑李！　お前に頼みがある！

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