第48話
晴海編集部
『百花。悪かったなぁ? 折角来てもらったのに?』
『気にしないで下さい! それに……あの二人には、こんな形ではなく、ちゃんとした場所で、ちゃんと報告した方がいいですから』
『そうだな? その方が、黒木達も、納得してくれるかなぁ? お前のいまの状況を含めて諸々』
『私の心配よりか、自分の心配した方がいいんじゃあなんですか? 胡桃! 絶対、私達の事誤解してますよ? 堂城先輩がいきなり私のことを名前呼び出したから!』
『はぁ? それは百花お前が……』
「……ああぁの!」
自分が黒木に見捨てられたいる間に、いつの間にか話しを始めてしまった堂城と市宮百花に、鮫島宏太がオドオドしながら声を掛ける。
2人がその声に気づき、同時に鮫島の方を振り返り、
「鮫島どうかしたの?」
「鮫島君! どうかした?」
「堂城先輩は、本当に市宮さんのとは、なにもないんですよね?」
「だから、さっきからそう言ってるだろう! 何度も同じこと言わせるな!」
明らかに、さっきよりか機嫌が悪くなり掛けている堂城。
今の堂城は、死神と呼ばれ社内及び社外から恐れられていた黒蝶時代と比べ、多少の事では怒らなくなかった。
その甲斐もあって前より怖がれことも少なくな……いやぁ? まぁ? 別の意味で一部の社員からは今でも恐れられているけど……
「すすみません! けど、だったらどうして市宮さん! 彼女だけ苗字じゃあなくて、名前で呼んでいるんですか! 彼女は、晴海の人間ではありませんよねぇ?」
★
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます