第45話

『じゃあ? 堂城君。貴方が、黒木さんの事フォローしてあげて』 

 みんなと別れ、独りになった小泉は、さっき、終わったばっかりの会議について考えていた。

「はぁ……胡桃は、なにも悪くはない。悪くはない。けど……」

 胡桃は、私が、8年前から、堂城副編集長に、恋ごろを抱いていることを知っている。

 そして、この片想いが、最初から叶わない、不問な恋だと言うことも私達は知っている。

 だからこそ、仕事とはいえ、堂城副編集長と一緒に仕事ができる胡桃が羨ましと同時に憎くて溜まらない。

 私って最低な人間だ。

 親友にこんな感情を持つなんて。

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