第36話
「えっ? 棗編集長って小麦アレルギーだったんですか?」
「えっ? あぁうん。米粉とかは平気なんだけど」
「なんでもっと教えてくれなかったんですか! 教えてくれたら私達だって……」
「そうですよ! 編集長! 編集長が小麦アレルギーって解ってたら、私達だって、編集の為に色々調べたのに!」
「……ごめん。みんなに、私の個人的な問題で心配掛けたくなくて」
「編集長! それを余計なお世話って言うんですよ! 私達! 仲間じゃあないですか?」
泣きじゃくる棗を黒木を含め、晴海の社員が抱きしめる。
※但し、そこに堂城誠也はいない。
「……ありがとう。そして、ごめん」
堂城誠也による棗萌に関する禁断の告白(アレルギー)
本来なら、反感を買ってしまうが、今回ばかりは全員の結束をさらに強めた。
けれど、みんな大事なこと一つを忘れている。
棗萌が、何の為に、三野宮編集長(ここみ)に、店を捜して貰ったのかを?
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