第35話
「……やめて貰えませんか? 俺の元後輩に、嘘の情報教えるの? それと、なんだか、俺が勝手に席を外した事になっていますけど違いますよね?」
「あら? そうだったかしら?」
自分の罪を棚に上げ、堂城に罪を押し付ける。
そんな棗の姿に、堂城は「はぁ」とため息をつきながらも、「ここみ」の三野宮編集長から預かってきた企画書を棗に渡す。
堂城から受け取った企画書を見ながら、棗は一人興奮している。
そんな棗の姿に、黒木と百花、そして、部屋のいた全員が一切に二人に視線を向ける。
「棗編集どうかされたんですか?」
「あぁ!」
その視線に、棗は、ようやく自分が注目の的になっていることに気かづく。
そして、同時に、自分の恥ずかしい姿をみられてしまったと後悔する。
しかし、一方の堂城は、何の感情すら湧いてこない。
それどころか、彼女が隠していた秘密をぶちまけた
「……棗編集長は、小麦アレルギーなんですよね? だから、親友である三野宮編集長にお願いして捜して貰ったんですよね? 小麦アレルギーに対応している食事処屋や小麦アレルギーに対応したお菓子やを商品を販売している店舗を。晴海の皆……いやぁ? 大好きな三野宮編集長をデートに誘う為ですよね?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます