第20話
「黒木ちゃん。悪いんだけど、この資料を晴海の棗編集長の所まで持って行ってくれないかな?」
「晴海の棗編集長ですね? 解りました」
ここみでのインターンを半月が過ぎ、ここみでの仕事にも少しずつ慣れてきた頃、編集長である三野宮巫女編集長から、晴海の棗萌乃編集長へのお使いを頼まれた。
晴海を始め他の部署には、先輩と一緒に初日に一通り挨拶しに行っているので、大体の場所は把握している。
但し、独りで行くのは、今回が始めた。
黒木は、三野宮編集長から届け物である資料を受け取るとここみの編集部を出て行く。
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