突然の告白

第40話

1月6日 15時30分 撫子総合病院。

「ありがとうございました」

 百花は、あのトラブル後、フリーの探偵である榎本琢馬さんに念のため病院で診察を受けた方がいいよっと言われたので、かかりつけでもある撫子総合病院で診察を受ける事にした。

 で、診察を受けた結果、どこにも異状なし。

 ただ、もしもの事があるかもしれないので、今日一日は無理はしないで下さいと先生に強く念を押された。

「はぁ? この事? 水川編集長に言った方がいいのかな? あぁ! それより、悠君の迎えどうしよう? 悠君待ってるよね?」

 悠を迎えに行く為途中に、今回のトラブルに巻き込まれてしまった。

 だから、悠に、迎えが遅くなると連絡が未だにできていない。

 それどころか…もしかしたら…彼も事件に巻き込まれている可能性が?

「百花さん。大丈夫でしたか?」

「えぇぇぇぇぇ榎本さん! どうして? 先に帰ったんじゃあ?」

 榎本さんとは、病院までタクシーで一緒に来て、私だけ降りて榎本さんは、そのままそのタクシーでそのまま帰っていった。

「そうなんですけど…やっぱり百花さん、貴女の事が心配で」

「…琢馬さん」

 いつの間にか、榎本の呼び方が下の名前になっている。

 だけど、呼んだ本人はその事に気が付いていない。

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