第38話
1月6日 14時45分
「滝川さん。君は一度会社に戻った方がいいよ? あとは、僕が捜しておくから」
滝川春から、音無悠の事を訊いた昴は、彼女に、自分が彼の事を捜しておくので君は一度会社の戻った方がいいと説得を試みた。
だが、そんな昴の説得を滝川は断固して断った。
「嫌です。私も一緒に探します。絶対帰りません!」
そんなやり取りが3分ほど続いた。
そして、3分後これ以上は埒が明かないと思ったので、近くを走っていたタクシーを止め無理やりタクシーの後部座席に押し込んだ。
『すすすす昴君…ちょ』
タクシーに、押し込まれ…後部座席の扉が閉まる瞬間彼女が、自分に向かって何か言ってたのは解った。
でも、僕は、それを無視して運転手さんに雫丘出版までお願いしますと伝え、その場から離れた。
そして、周りに誰も居ない事を確認すると、あれ以降つけぱなしにしていたインカムに向かって話し始めた。
「…○○さん。貴方に、少しお聞きしたい事があります。はい…そうです。彼の事です」
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