第29話
「よし、鍋ができるまで部屋の掃除でもするか?」
鍋ができるまで、部屋の掃除でもしようかと掃除道具を置いているリビングへ向かって足を勧めようとしたその瞬間…粉々に敗れたクリスマスイブに昴さんに、渡すはずだった手紙の下書きの紙だったものを発見した。
「あれ? この紙捨てたはずなのに。あぁ! まさか…」
私は、ここでようやく、悠が急に居なくなった原因が解った。
悠は…私が、誰に恋をしていたかは知らない。
でも、好きな人が居る事は知っている。
彼に恋愛相談をしていたから。
だから、あの紙を読んで、私が、禁断の恋をしているのではないかと思ってしまったのかもしれない。
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