第28話

「悠、お待たせ! あれ? 悠?」

 着替えを終え、リビングにやってきた私は、リビングで待って居るはずの悠が居ない事に彼の姿を捜した。

 だけど、やっぱり部屋のどこを捜しても悠の姿が見見当たらない。

「あれ? やっぱり居ない? どこ行った? 悠の奴?」

 着替えに行っている間に姿をくらました悠に、私は、頭を抱える。

 でも、それもほんの数秒で、すぐさま…

「まぁいっか? あいつの事だし、気が向いたら戻ってくるだろう? それより夕飯食べよう? 今日は何食べようかな? 時間が時間だし、軽めの物にしよう?」

 私は、悠の事は一旦忘れて、夕飯作りに取り掛かった。

 今日の夕飯のメニューは、短い時間で簡単に作れる。野菜室に残った野菜と肉を煮込んだだけの野菜鍋。鍋の味付けは、即席の鍋の元。

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