第26話

(ばかばかばかばかか俺の馬鹿! なんであそこで好きって言わないんだよ! 俺の馬鹿!)

 またとない。春からのうちくる? 発言に俺は、驚いてしまい。最大級の告白チャンスを逃してしまった。

 でも…まだ、好きって言うチャンスはある。

 そう俺は今からあいつの家に行く。

 俺は…今日、あいつに好きだと告白する。

「はぁぁぁぁあぁ! 悠! やっと捕まえた!」

 息を切らしながら、自分の元にやってきて春が、腕を掴みながら叫んできた。

「春!」

「もう、家の場所説明する前に一人で先に行かないでよ! わたしの家、こっちじゃあないんだから」

「えっ!」

 突然の告げられた真実より、俺は、今の状況の方を説明して欲しい…えっ! もう離してる? 嘘だろう

「…なんでそこでえっ? って顔するの?  えって言いたいのは、私の方なんだけど、もう、勝手に一人で行くし。追いつくの大変だったんだからね? まぁ? 見つかったらよかったけど。ほら? 行こう?」

「うん!」

 俺は、春が恥ずかしそうに差し出してきた右手をゆっくり掴んだ。

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