第7話
「昴さんが好きです」
食事もある程度進み、残る料理が、次に運ばれてくるデザートだけの状況になって、私は、昴さんに叶わない…振られるだけの告白をするをことにした。
滝川が予約したのは、二人分のコース料理。
それも、クリスマス期間限定のコース。
追加で注文した赤いワインを飲もうとしていた昴が、突然の私の大声にグラスをテーブルに置く。
「えっと……」
滝川の告白、困惑しながらも、どう返事を返せばいいのか悩んでいる昴に…
「ごめんなさい。やっぱりいまの忘れて下さい」
「…」
一瞬黙り込むが…すぐさま私の方を向き真剣な顔で私の顔を見る。
「ごめんなさい。僕は、貴女の気持ちに答えるはできません」
申し訳なさそうに頭を下に背ける
そんな昴さんに私は、無理やりにをあげて彼の両肩を叩く。
「…もう昴さん。そんな顔しないで下さいよ! そもそも告白は、私の一方的な我儘なんですから」
「それでも…」
すると、タイミングを見計らったかのように、チョコレートケーキが運ばれてきた。
「デザートをお持ち致しました」
「美味しいそう! あぁ! ありがとうございます!」
ウエイトレスさんは、私の美味しそうという返事に、ありがとうございますと返事を返しながら私達の前にチョコレートケーキとカップに入ったコーヒーを置いて行く。
「コーヒーは、こちらからのサービスになっております。では、わたくしはこれで失礼します」
「ありがとうございます」
★
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます