第4話

「堂城先輩、勝手に居なくなるんだから」

わたしは、勝手に居なくなった先輩の事を怒りながら先輩からもらった封筒の封をを開け手紙を取り出す。

「えっ……」

わたしは、その場に手紙を落とす。

手紙の相手は、鳴海坂昴からだった。

 拝啓 滝川春様。

去年のクリスマスイブは、辛い想いをさせてごめんなさい。

けど月下美人のように、儚く、赤い薔薇のように綺麗な貴女ならきっと、すぐに新しい恋を見つけられますよ?

それに、もしかしたら滝川さん。

貴女が気づいていないだけで、滝川さんの運命の赤い糸は、もう誰かと繋がっているかもしれませんよ?

いませんか? 貴女の周りに滝川さんにに好意を持っている男性が?

滝川さん。

僕は、貴女の新しい恋を応援します。

                         鳴海坂 昴

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