第31話

「……」

3日前、急に上司に呼ばれたと、いつもより早く仕事に向かったまま帰ってこなかった美緒。

 仕事が忙しくなると、彼女は、1週間ぐらい仕事場に泊まり込む事がある。

 なので、今回は、自分に連絡ができないほど大変な依頼なのだと思い、彼女に自分の方から連絡を入れてみようと思っていた矢先にあの男、泉石渚から手紙が送れてきた

けれど、今回は美緒からの手紙も一緒に同封されていた。

 そして、封筒の中から手紙と一緒に白いユリの花びらが結び付けられた婚約指輪が光り輝いていた。

「……」

今更気づいた、自分の過ち、そして、彼女の大切さ。

 俺は、自分のたった一度の過ちで、大切な人を裏切った。

そして、大切な人は俺の前から居なくなった。

 ☆ ☆ ☆

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