第30話

拝啓 岡宮永輝様

 今日まで、こんな私を愛して頂き本当にありがとうございました。

 って? なんだか変な感じがするねぇ?

 だから、そんな永輝さんにこんなお願いするのは、とっても辛く、悲しい決断するのに3日も要してしまいました。

 永輝さん。私は、もう貴方と夫婦でいることはできません。

 永輝さん。私と離婚して頂けませんか?

 永輝さん。わたしはいまでも貴方の事が好きです。

 できれば、あなたとこれからも一緒に暮らしていきたい

 だけど、いまの貴方は、私にプロポーズをしてくれた永輝さんから、まるで別人。 

 それでも、私は永輝さん、あなたを信じたかった。

 けど、3日前……貴方と重ねあったあのキスで、私の想いと心が全て壊れました。

 もう、永輝さんの心は私にはない。

 そう思ったら、貴方の事が信用できなくなった。

 なので、離婚としてください。

                                                              古閑  美緒

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