第23話

「……」

 一人きりになったリビングで、美緒が用意してくれた朝食を食べようと、椅子に座ろうとしたら、テーブルの上に美緒からの手紙を見つけた。 


_永輝さんへ_

 ごめんなさい! 

 あれ、本当は、渚君からの貰ったドライフラワーなんです。

 でも、渚君から貰って言ったら、永輝さんが嫌がるかと思って嘘をつきました。

 ごめんなさい。

 でも、やっぱりリビング置くのはやめるねぇ? 永輝さんに嫌われたくないから。

 あと、これだけは言わせてください。

 渚君とは、もうなにもないから。

 それだけは信じて。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る