拝啓　岡宮美緒さま

　美緒さん結婚おめでとう。

　永輝さん、いい人だね。

　あの日の僕なんて全然敵わない。

　それなのに３日前はあんな事して本当にごめんなさい。

　美緒さんお願い！　旦那さんには黙ってて下さい。　

　お願い！　これはその…賄賂って言ったら言葉が悪いけど…

　受け取って貰えると嬉しいです。　　

　追伸

　よかったらまた会えないかな？　

「渚君。そんな事気にしなくていいのに。悪いのは、私の方なのに…」　

　あの瞬間、彼の手を離したのは私。

　それなのに渚君は…　

　永輝さんから受け取った小包の中に入っていたのは、私宛の手紙と４種類の花を使った小さなドライフラワー。

☆　☆　☆

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