第39話

「先輩のばか」

 私は、堂城先輩と昴さんが、二人で会っていた事に、ショックを受け、私は、先輩の話を訊かずに給湯室から飛び出した。 

 そして、普段は誰も利用しない非常階段の隅っこで一人泣いていた。

 すると、そこに今日は、どういう訳か、私の以外の人間が現れた。

『すすり泣きが聴こえると思ったら…やっぱり人が居た。大丈夫?』

『…犬塚編集長?』

 非常階段に現れたのは、まさかのランチボックスを持った犬塚編集長だった。

「どうかしたの? こんな所で あれ? 貴方……確か? 滝川さん?」

 ☆

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