第103話




「うんと、学校に行ったら暁は側にいられないから、さ。」



「から?」



「…………、暁の香りだけでも、と思って…。」




恥ずかしそうに頬を染める莉茉に、思わず俺の口角が上がる。




「莉茉?」



「うん?」



「もしかして、誘ってんのか?」




莉茉から誘ってんなら、このまま食っても何も問題はないよな?




それなら、俺は悪くない。




にやりと笑った俺は、莉茉の甘い唇に口付ける。

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