第95話



「今夜、」




「っ、う、うん?」




暁に耳元で囁かれ、ぴくりと私の肩が揺れる。




「くくっ。」



「っっ、」




…………絶対にわざとだ。




笑う暁を見て、そう分かっていても、反応してしまう自分が恥ずかしい。




「ーーーー今夜、頑張ったご褒美に可愛がってやる。」




口角を上げる暁。




それだけで、色気が半端ない。

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