第81話



「それは、責任重大だな。」



「うん?」



「莉茉さんが、桜樺に通ったら俺ものんびり出来ないって事。」




俺は朔へと鋭い視線を向ける。




「……朔?」



「ん?」



「ーーーー抜かるなよ?」




朔の口角がゆっくりと上がる。





楽しそうに。




新しい玩具を与えられた子供のような瞳で笑った。





心底、面白いと言わんばかりに。




「勿論、当たり前でしょう?」




優美な仕草で笑みを深める朔。





俺から見ても、爽やかな好青年にしか見えない。

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