第82話



しかし。




「邪魔になる奴は、徹底的に排除するよ。」




ふわりと笑いながら言う奴だ。






その内に、朔も狂暴な本性を巧みに隠し持っている。




「楽しみだよね?馬鹿な奴等が莉茉さんにどんな事をしようとするか。」




残酷な発言と、全く笑ってねぇ、朔の瞳がその証拠だろ。





頭の中で、どれほどまでの残忍な計略を張り巡らせているのか、分からねぇ。





自分の味方にしたら、これほどまでに頼りになるような奴はいねぇな。




「ふっ、そうか。」




俺の口角も、自然と楽しげに上がった。

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