第43話



「っ、うん、うん…。」




何度も頷く私の目から一粒、涙が零れ落ちる。





我が儘がもしも、たった1つ言えるなら。





私も望みたい。





“高崎莉茉”になる夢を、貴方の隣で叶えたいよ…。






お父さん、



お母さんの、本当の娘になりたい。




「……早く、莉茉の全てが俺だけのものになれば良い。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る