第38話

両親を小学生(四年生)の頃、突然交通事故で無くしてしまった俺は、父方の祖母に引き取られることになった。

 けれど、その祖母も自分が、中学生になって半年後突然病気でなくしてしまった。(祖母が亡くなったのは、十月十日。零の両親が交通事故に遭ったのは、九月二十五日。そして、まさかの零の誕生日が、十月三日)

 秋は、十三歳までは幸せな季節だったけど、いまからは、自分の誕生日すら幸せな気持ちで祝う事ができない。だって、大切な人が居なくなった季節だから。

 そして、祖母を亡くしてからは、祖母が生前自分の為に頼み込んでいた人に自分の身元保証人になって貰って、学生寮のある学校に転校して新しく寮生活を始めた。

 でも、両親の居ない俺は、学費と寮費、生活費を自分で稼がなければいけない。

 寮費と学費は一部免除して貰えたけど、残りは自分で払わないといけないの。 なので、特例でアルバイトをすることを学校から了承を貰った。

 けれども、許可は貰えたが1ヵ月経つても中学生を雇ってくれるバイト先なんていくら探しても見つけらなかった。


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