第28話
『そそそれは…』
翔吾が blackBart を知ったのは、逸見ゆかりの居場所きっと知っているであろう天童穂積の情報をを求める為、自分のSNSを使い情報収取をしている時、DMに届いたあて先不明の一通のメール。
最初は、あて先不審のメールに恐怖を感じそのままにゴミ箱に捨てていたが、次の日もその次の日も送られてきたので、恐怖を感じながらもDMメールを開いてみる事にした。
すると、一枚の花の写真(チューベローズ)が添付されていた。
翔吾は、この花の写真を写真見た時、何の花なのか全くわからなかった。
それ以上に、翔吾は元々花に全く興味がなかったので、花の名前を教えて貰おうと写真をSNSにあげると数時間足らずで、花の名前がチューベローズで、花言葉が危険な快楽とまで判明した。
花の名前が解ったのはいいのだか、なんで自分の所に花の写真がそれも匿名で送られきたのか、翔吾は益々訳が分からなくなってきた。
そこで、翔吾は、相手の素性を確かめる為に、添付されていた花の名前は、チューベローズですか? と打ち込み返事を返してみる事にした。
5分後、今後は…URLと送られきた。
翔吾は、疑いながらもそのURLをクリックした。
すると、画面上に一匹の黒い鳥が絵が現れ、その絵をクリックするよう、矢印で指示が書かれていた。
翔吾は、黒い鳥を指示の通りクリックしてみると…メッセージが表示された。
でも、そこには予想もしない言葉が綴られていた。
<commit a crime 犯罪を犯す >
「…」
翔吾は、画面に表示されたメッセージ「commit a crime 犯罪を犯す」に顔から赤みが引いていく。
なんで、あの罪の事を? まさか、このDMメール…
_ぶぶぶぶぶぶぶぶううううう_電話のバイブレーション。
「!」
まるで、タイミングを見計らったかのように掛かってきた電話に翔吾は確信した。
自分にDMメールを送ってきたのは…天童穂積に違いない。いやぁ、あいつ以外絶対ありえない。
そう、自分の中で勝手に決めつけて翔吾は、電話の相手も確認させずに電話に出た。
「お前! 穂積だろう? そうなんだろう? こんな悪戯しやがって」
『…』
翔吾の怒号に電話の相手は何もしゃべらない。
そんな穂積(仮)の態度に翔吾の怒りは頂点に達し、さらに声が大きくなる。
「なんで何もしゃべらないんだよ! おい聞えてるのか?」
『…聞えてますよ? 自分の罪を他人に擦り付けた悪人の框翔吾さん』
「…」
電話の声は、明らかに穂積ではない。
そして、電話の相手は確実に俺の罪の事を知ってる。
『大丈夫ですか?』
「お前一体何者だ! なんで罪の事を知ってる? 穂積から聞いたのか?」
『ふっふ!』
「なにがおかしい?」
『すみません。本当、自分の利益の為なら、他人の犠牲は本当に厭わないんですね? あぁすみません! 自己紹介がまだでしたね? 初めまして、捜し物専門探偵事務所:blackBart 社長。 黒鳥恭輔と申します』
これが、彼、黒鳥恭輔…そして、blackBart との出会い。
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